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其の一
2015.4.10 

より速く!

より速く、より多く、より廉(安)く生産することに心血をそそぐ、そんな時代もありました。
○モレナキコトと言う図面指示はそんな時代の生きた化石でしょうか。
○用途目的に合った適正な品質を保証する製品こそ落ち着いた豊かな精神社会をつくる。我がものづくり集団の合い言葉です。

漏れ(気密)と導通(詰り)と耐圧(加圧)は三位一体

実践での生産工程では
耐圧(高加圧)→導通(詰り)→気密(漏れ) の順に自動検査工程とし、一連の流れの中で履行される。
ここでは踊り場や足休めベンチなどは存在しない。
山田村や永田町のように先送りが通用しない世界です。

漏れ検査を自動化するおはなし

全数検査
 生産者の行為に対する確率保証(生産数の中の不良率)ではなくて、需要者に対する個別保証(購入するその1個に対する保証)を目的とします。
抜き取り検査から全数検査への道です。
 100万個の製品の中の一つが不良だと生産者にとっての不良率は0.0001%です。でも需要者100万の中の1人にとっては、100%の不良率かも・・・・・・・・・。
 生産者が見えない時代の需要者にとって、ヌキトリ品質管理法は結果情報管理のない一方通行制度に似ています。
これを改めたのが全数検査の思想です。

限度保証
 人間の官能検査(五官による検知と個人差のある判断と作業動作)に頼らなくなったとき、市場からポカ品の返品が消えるでしょう。 とは云え官能検査を否定したり、低い評価をしているのではありません。 むしろ、官能検査の有用性については別の機会にお話したいと思います。
 漏れの許容値を超える線が漏れ限度ですが、限度を保証しようとすれば、限度値未満の安全率を見越したところを数値化して、これをNG限度とします。
一方で製造技術を低いままにして、限度値の設定をいたずらにキビシクしてみても、不良率を大きくすることになり、生産性が悪いのは検査のセイだと思ったら本末転倒というもの。
 さらに、生産性のモンダイだけで事は片づかなくて、OK判定を出すために再検査をくりかえす検査工程の情景を見ていると、当事者のガンバッテいる姿がナミダグマシクて言葉もありません。
 でも、この作業者はNG判定がやたら多い理由をナニゲニ気付いていたりして。
だからOK表示が出るまでガンバッタリして。
ところがコレがコワイ!しよっちゅう誤報する火災警報ベルのように。
現代狼少年のままなら、まだしも、抹殺されたり、スイッチを切られてしまったら思想までもおしまい。

均質保証
 製造技術水準の高い工程ではNG限度値を上げて人為検査を続けるよりは、逆に従来の検査水準を一ランク下げても、バラツキ幅(公差)を縮めた自動検査のほうが市場トラブルが消えるものです。
工業製品にアタリハズレは似合わない。
 おとといはやたらHiだと思ったら、昨日はLoのご様子、そしてきょうは荒れ模様なんてえのは生身の愛すべき人達だけにしたいもの。